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千葉県公立高校 入試講評


【22.3.3 up】

 

【総評】
前期・後期から一本化されて2度目の入試でした。
昨年9名だった追検査の出願が、今年は179名(船橋啓明高校の社会のみ再受検者も含む)まで増えるなど、昨年以上に新型コロナの影響受けた入試だったように思います。

数学で大問構成が変わりましたが、その他全体的には大きく出題傾向は変わらなかった印象です。大学入試改革に伴う「思考力・判断力・表現力」というキーワードは、今後も県立入試対策の中心に据えるべき最重要テーマです。

現時点での平均点予測は270±5点(千葉学習塾協同組合調べ)、昨年の試験よりは難化していると予想されます。
全日制の定員31,320人に対して、志願者が34,637人。倍率は、約1.11倍と、昨年度から0.03ポイント上昇しました。

また、公立中学校の中3在籍者数における公立高校の志願割合は70,9%で、昨年より00,9%ポイント上昇しましたが、以前のような状況には戻っていません。(一昨年73.4%、一昨々年74.8%)

西尾 知大(個別指導Axis 本八幡駅前校)

 

【国語】
問題構成に関しては昨年度の本検査と同様で変更はなかった。読解である大問四の説明的な文章は桝野敏明『人生は凸凹だからおもしろい』、大問五の文学的な文章は藤岡陽子『手のひらの音符』、大問六の古典は『ものくさ太郎』から出題された。大問五の文学的文章は、登場人物の年齢や場面設定は中学生が理解しやすい文章であった。しかし、大問四の説明的な文章では論理の展開が繰り返しされていて中学生にとってその理論をしっかり読み取るのには時間がかかり大問五、六に取り組む時間に制約があったと思われる。

今年度は大問四、大問五ともに昨年度本検査と比べ選択問題が減り、記述問題が増えた。大問四は8問中5問で点数の上では22点中14点分が記述解答(昨年度は23点中7点)、大問五は9問中7問で点数の上では22点中18点分が記述解答(昨年度は21点中11点)となり、昨年度に比べて大幅に増加した。その中でも「書き抜き」、「抜き出し」以外での記述が2つの大問で合わせて22点分もあり、この記述解答の増加が問題の読みやすさのわりに問題が難しかったと感じさせたのではないかと思われる。また、相変わらず50分で聞き取り、漢字、読解、作文をこなさなければならず、素早く読むこと、素早く判断することも要求されている上に今年度は素早く記述することも求められた。この傾向は次年度以降も続くと思われるので、対策をしていきたい。

宮澤 歩(秀英ゼミナールSS教室)

 

【数学】
大問数が昨年度までの1~5から1~4になり、問題構成が大きく変わった。昨年度までの大問1・2が統合されて大問1となったためであるが、配点が51点ということで、昨年とほぼ同じである。

新出の箱ひげ図は少々難解であったものの、作図が平易であったことから落ち着いて解ければここでの差は大きくないように感じる。

図形の証明問題も平易に感じた受験生が多かったように思うが、関数が昨年の15点から33点へと大きく増えたことの影響が大きく、特に大問4は会話文を読むだけで時間を使うため的確な時間配分の力も求められた。

全体的に図やグラフを自分でかきながら試行錯誤をする問題が増えており、大問2(3)のような難問を後回しにできたかどうかが得点に影響したように思う。大学入学共通テストが意識されたのか、数学においても読解力を求められる傾向がこれからも続くと思われるので、その強化を早いうちからしていくことが必要になると思われる。

金澤 英治(志惺塾)

 

【英語】
試験時間が50分から60分となり2年目の動向が注目されたが、最も大きな変化は大問7で、小問数は減ったものの長文化したことであった。

特に(1)は昨年度の大学入学共通テストが意識されたと思えるもので、読解の処理速度が要求されている。また、指導要領改訂に伴う文法事項に関しては、現在完了進行形が長文中の1ヵ所で用いられただけで、文法問題としての出題はなかった。

文法問題は大幅に易化したが、全体の難易度としては若干難化といえる。今後は、指導要領改訂により大幅に増加した必須単語力の増強と長文の内容把握力の強化が必要になると思われる。

柳田 浩靖(日米文化学院)

 

【理科】
問題構成は大問1から9までで、昨年度の本検査と同様であった。

大問1は基礎的・基本的な小問集合、大問2から9は物理・化学・生物・地学から2題ずつ万遍なく出題された。また、出題学年も全学年の学習内容からバランスよく出題されている。

「観察・実験を題材とした問題」の比率は相変わらず多く、小問集合を除く8題中7題から出題されている。

記述問題は昨年度の3問から今年度は5問と増加したが、どれも易しいレベルであった。新出のダニエル電池からもイオン化傾向についての記述が1題出題された。

作図・グラフの問題は2題出題された。大問4の前線の作図は新傾向ではあったものの、問題をしっかりと読めば解けた生徒は多かったのではないだろうか。

計算問題は答えが選択式ではなく、数字で書かせる問題が増加した。単純に公式に当てはめるだけでは解けない問題もあり、大問4(4)は難問であったと言える。

選択式の問題に関しては、昨年なかった「複数答えがある問題」が2問出され、より正確な知識が求められた。
大学入学共通テストの影響からか全体的に文章量が多く、素早く的確に情報を整理する力が要求された入試であった。

海野 完(学習塾トレス)

 

【社会】
一昨年まで出題されていた、大問1での総合問題で千葉県に関わる問題が今年も出題されなかった。

全体的には、総合問題(大問1)12点。地理(大問2・3)31点。歴史(大問4・5)31点。公民(大問6・7・8)26点。となっており、どの分野もまんべんなく出題され、配点も昨年同様であった。

また、記述3問と資料から計算して選択する問題の計4問は4点。その他28問はすべて3点となっていて問題数、各配点ともに昨年同様である。
全体的に資料が多く、問題文を読み解くには時間との勝負となっていた。

それぞれの問題は、いかにその事項を理解しているか、また、いかに身近なものとして捉えているかなどを、普段考えているかによって解答のスピードが変わってくる問題が多かった。おそらく大学入試の共通テストの方向性に同調しているように思われる。 

問題自体は基本を問うものでしたが問題形式により得点しづらいものが増えたことにより、平均点も50点代前半程度になると思われる。

松浦 重雅(教進セミナー)

 

 


【22.3.3 up】

組合加盟塾の自己採点データから算出した公立高校入試の予想平均点(最終版)は264.87点です。国語の記述にて採点ができず、とりあえず×としたケースもあるようなので、実際はもう少し上がるかもしれません(記述問題が増えたためある程度影響があると思われます)。ですので、平均点は270±5点と予想します。

 

 

 

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