homeHome > 千葉県公立高校 入試講評

千葉県公立高校 入試講評


【21.3.4 up】

 

【総評】
 昨年までの前後期制から入試が一本化された初年度でした。英語のテストが10分増えて60分に変わり、テストの実施も、初日が国語・数学・英語、二日目が理科・社会と二日間に分かれました。

 全体としては、「大学入試の変化」に影響を受けた問題作成がされている印象です。記述などの設問に一定の制限がかけられているなど、これまで以上に「思考力・判断力・表現力」というキーワードが意識された作問だったように思います。

 現時点での平均点予測は290±5点(千葉学習塾協同組合調べ)、昨年の前期試験よりは難易度が下がっており、後期試験に近い印象です。

 全日制の倍率は1.08倍と、昨年前期の数値と比較すると非常に下がっているように感じますが、昨年の前期受検者が県立第一志望と仮定すると、前期後期の合計定員における割合は1.13倍となり、昨年度から0.05ポイントの低下に留まっています。また、公立高校志願割合は直近3年で、74.8%、73.4%、70.0%と年々低下しています。(千葉学習塾協同組合調べ)

 近年の私立高校授業料無償化と併せて、入試一本化による敬遠が見られた結果となりました。

西尾 知大(個別指導Axis本八幡駅前校)

 

【国語】
 国語は難易度、内容ともに例年と大きく変更はしませんでした。

 これまで前期試験では言葉や文法の知識といった言語事項に関する問題が独立して大問として出題されていましたが、今年度は小問として他の大問の中に含まれました。

 大問4の説明的文章、大問5の小説的文章どちらも読みやすく、短めであった反面、設問に細かな条件がついたり、内容に関する生徒同士の対話といった意図をくみとる問題が出たりと、答え方にひと工夫が必要な問題が出題されました。大問7の作文は指定条件通りに書くことがポイントですが、前段・後段ともに理由を明示する必要があったというところが例年と違った点だったと言えます。

宮澤 歩(秀英ゼミナールSS教室)

 

【数学】
 問題の構成は前年度までと同様でした。問題の内容は、基本的な問題と応用問題の間の難易度の差が大きかったようです。大学入試の変化への対応と思われる証明以外の記述型の問題が今年も出題されました。

 得点しやすい基本的な問題が多かったので平均点としては昨年よりも上がると予想されるものの、関数、平面図形、規則性すべて最後の問題の難易度が高かったので高得点層の得点が伸びにくいかも知れません。こうした状況から、得点の分布は平均点の付近に集まると予想されます。

 高得点を狙う生徒は、基本的な問題を確実かつ迅速に解いた上で、難易度の高い3つの問題をどれだけ得点できるかが鍵となるでしょう。

桒原 寛(Vision進学塾)

 

【英語】
 試験時間が10分伸びたことで内容の変化が注目されましたが、大問数に変化はありませんでした。

 大きく変わったのは、大問6の英作文の出題形式がイラスト1枚から4コマに変わったことと大問9の(4)で英文内容に沿った表現する、事実上の英作文問題が増えたことです。

 変化が予想されたリスニング問題については、形式に変化はなく、むしろ内容的には易しくなった印象です。また、他の問題についても、受験生にとっては取り組みやすいものが多く、平均点は県教委の予想平均点を上回ると考えます。

 上位高校で勝負を決めるのは英作文の得点となるでしょう。各校の採点基準が大きく影響するように思えます。

柳田 浩靖(日米文化学院)

 

【理科】
 問題構成は大問1が小問集合、大問2~9は物理・化学・生物・地学の各分野からそれぞれ2問ずつで例年と変更はありませんでした。学年構成もバランスよく出題され、取り組みやすい問題も多くあり前年と比べると易化したと思われます。

 大問2(地学分野)の地層に関する問題では、各地点の標高とそれぞれの柱状図より正確な情報の読み取りを求められました。また大問9(物理分野)の滑車を用いた合力・分力の作図や三平方の定理、相似を使って力の大きさを求める問題は難しかったと思われます。

 今後も各分野の知識とともに提示された実験・観察内容の正確な把握と情報の整理が求められるでしょう。

日江井 一宏(志学アカデミーアンビシャス)

 

【社会】
 今年の問題は、昨年までの問題に対して、①問題構成の変化、②問題数が若干増えました、③、資料を読み取った後に答える問題が増した、などの点が異なりました。

 例年大問8問構成だったものが、大問8番の公民の国際関係問題が無くなり、大問7問構成になりました。大問の問題内容は、地理2、歴史2、公民3、で、昨年まであった大問1の千葉県が関係した融合問題が公民に代わった形となりました。

 問題数は例年記述問題3問を含め、32問だったものが、2問増えて34問(記述問題3問)となりました。全体的に、暗記をしていれば解けるという問題よりも、資料を読み取り、そこからさらに考えていく問題が増えました。また、計算結果を答えさせる問題が久しぶりに出題されました。

 直前に、過去問題集で練習をしていた受験生は構成の変化や資料の多さで戸惑ったかもしれません。

松浦 重雅(教進セミナー)

 

※国語や英語の表現力を問う記述問題については、今後増加する傾向であるとすると、ぜひ、各校の採点基準が公開されることが望まれます。

 


【21.2.26 up】

縦軸は千葉学習塾協同組合の加盟塾が採用している「千葉県統一テスト」による偏差値、横軸は一般選抜での自己採点結果となります。

この散布図より偏差値50相当は290点となるため、令和3年度 千葉県公立高校一般選抜の平均点は290±5点と予想します。

 

 

 

go2top
千葉学習塾協同組合 / 201 1-22-13 Miyamoto 273-0003 Funabashi Japan
© JAC. All Rights Reserved.